来月11月は青森で段級位の地方審査会があります。初めて審査を受審する会員もおりますし、ここで体配の基本をおさらいし、みっちりと射技の研修をしようということで、10月29日(日)に会員を対象に講習会が行われました。
初めに各自審査の要領で一手行射を行い、続いて沼舘会長から体配で大切なことや気をつけなくてはならない点について1時間程講義がありました。
この後休憩を挟んで射技研修があり、称号受有者5名によ指導のもと、マンツーマンで的前稽古が行われ、一人20射程と、講習会としては多めの矢数をかけることが出来ました。
来週11月5日(日)には2回目の講習会があり、それまでこの日に体配等の指導を受けた事柄をしっかり復習して来ることになっています。
最後に沼館会長より、「知っていることと出来ることとは違う。知っているだけでは駄目で、出来るようにならなければならない。そのためにしっかりと稽古をして欲しい。」との講評がありました。
10月9日体育の日に第53回青森市民体育祭(兼平成29年度青森市弓道祭)が開催されました。出場者は高校の部が青森市内の弓道部員155名、一般の部が当連盟会員18名、併せて173名で、おそらくですが過去最高の出場者数となりました。
出場者数でおわかりの通り高校の部が中心の大会で、そのうちの過半数は、まだレギュラーとして大会に出場したことのない生徒さんだったのではないでしょうか。画像のとおり弓道衣や袴ではなく制服姿で出場した生徒さんも多数おりました。
競技が進むにつれ、的が一尺二寸→八寸→金的→射割りとだんだん小さくなって行くのが弓道祭の特徴です。尺二と八寸的までは一人一人順番に的を射るのですが、金的と射割りは時間の都合で皆いっせいに行射をする「同時打ち起こし」になります。それで画像のように皆の動作がシンクロすることがあります。その様子がなかなか美しくて、管理者の楽しみでもあります。
弓道祭名物?の射割り。一辺が三寸程の木の板でできた的を射ます。矢が中るとパカンと音を響かせて的が四散し気分爽快です。
大会に初めて出場した紅林さん。来月初めて審査を受ける予定です。
奥で残身をとっているのも弓道祭初出場の石井涼太弐段。弓道祭は初出場ですが昨年10月の秋季県大会では4位入賞。ブログでも既出。
同じく大会に初めて出場した田中さん。やはり来月初めて審査を受ける予定です。奥で引き分けの最中が弓道祭初出場の松橋直也弐段。前の人の写真は撮りやすいのですが、後ろの人は良く撮れませんでした。すみません。
一般としては弓道祭初出場の坪田月参段。いろんな方がどんどん入会して活躍してほしいものです。
高校の部の優勝は青森高校2年の山口晃輝一級、2位は青森商業高校2年野澤彩二級、3位は青森西高校1年津嶋歩未でした。
一般の部の優勝は菊池敏夫参段、2位は品川農夫雄錬士六段、3位は初出場の石井涼太弐段でした。
表彰式の後、沼舘会長から出場者に対し、体配(所作)と射技について講評と、来月審査を受ける人は全員合格して欲しいとの励ましの言葉があり、閉会となりました。
去る10月1日、函館市千代台公園弓道場において第63回五市対抗弓道大会が開催されました。青森、函館、小樽、札幌、八戸の各地から、各市10名の三段以上の選手が集いました。
管理者もこれまで10回以上は出場しているのですが、今年ほどさわやかな秋晴れは記憶がない程の素晴らしいコンディションでした。しかーし!なんと我が青森市は100射25中で最下位となったのみならず大会の最低記録を更新してしまいました。これは反省が必要です。来年のブログでは良い結果報告をしたいものです。
散々な結果となった今大会でしたが、悪いことばかりではありませんでした。当連盟の教士七段蛯名幸子先生が久しぶりに~私の記憶では20年ぶりくらい~に出場。20秒前後の深~い会で私たち後輩たちに気合をかけてくださいました。実は蛯名先生から「私の写真は使ってくれるな。」と言われているのですが、どうも自分でも大変良い写真が撮れたと思いましたのでUPしてしまいました。先生すみません。優雅のうちに容姿凛然とはまさにこういうことかと見とれてしまいます。
すみません。ひさーしぶりのUPです。去る7月23日に、今年で54回目という長い歴史のある青函対抗戦(青森・函館対抗戦。正式名は青函対抗総合体育大会・夏季大会。ちなみに弓道競技は36回目となります。)が、青森市で開催されました。青函対抗戦は、開催市・当番市が毎年青森市、函館市と入れ替わります。今年の当番市は青森市ですから来年は函館市になります。
選手は各市10人(5人組2チーム)で、各自10射、団体で100射して的中数を競います。
とは言え、双方長い交流の歴史があり雰囲気は和気藹々です。この日もまず両軍で昼食を共にしてから試合開始です。
この画像は行射中の青森チーム。和気藹々の両軍ですが、行射中は真剣勝負です。やはり雰囲気が違いますので日頃の練習のようには中りません。う~ん弓道は難しい。
結果は青森市31中、函館市43中で我が青森市は完敗。2年連続で優勝杯を持っていかれてしまいました。
10射皆中という素晴らしい成績で個人優勝を決めた函館市の青戸選手(五段)。11年ぶり2回目の個人優勝です。
大会の後は両軍で懇親会。おいしくお酒を酌み交わしながら、今日の射の講評や、自分の癖について弓道談義に花を咲かせます。論語の「朋あり遠方より来る、また楽しからずや。」というのは案外こんな感じだったのではないかと思いました。
懇親会は陽が傾き始めたとはいえまだ明るいうちから始まりましたので酔いが回りました。
昨日4月16日(日)、当連盟の研修会が行われました。参加者は当連盟の会員が17名、交流があるむつ弓道会の会員2名の合計19名でした。
内容は、7日後に迫った地方審査会(段級位審査)を意識して、体配研修は入場と矢番えに重点を置き、その後は写真のように射技研修も行いました。
こうした研修に参加すると、自分ではわかっていると思っていたことが、実はよくわかっていなかったことによく気づかされます。90歳を過ぎた先生でも「修行に終わりはない。」とおっしゃられるのですから、油断は禁物です。
また、むつ弓道会の方が参加されたことにより場の雰囲気が少し引き締まったように感じました。
休憩時間には女性会員が襷がけの練習をしました。弓道では襷がけをするのは女性だけで、しかも複雑な作法がありますので、男性の高段者でも指導は難しいもののようです。この日は幸い教士七段の蝦名幸子先生が来てくださったので、指導を受けることが出来ました。
最後に沼舘会長より、「今日覚えたことを、単なる知識にとどめておくのではなく、体得して実践して欲しい。」との挨拶がありました。心して稽古に臨みたいものです。さあ来週は地方審査会です。
3月12日(日)に、青森市で第43回県下六地区対抗弓道大会が開催されました。県内各地の弓道会を、三戸地区(南部町・五戸)、弘前地区(弘前・黒石)、八戸地区、五所川原地区(五所川原・つがる)、青森地区(青森・むつ)、十和田地区(十和田・三沢)の六つの地域に分けて、各地区から5人立2チームが出場して、1人8射、1地区80射をして的中を競う団体戦です。
結果ですが、五所川原地区が44中で1位。我が青森地区は35中で5位でした・・・。前日までの練習では中っていたので、もしかしたらと思っていたのですが、なかなか本番では思うようにいかないものです。
六地区対抗戦は今年度最後の大会でした。新年度に向けて気持ちを切り替えて、明日からまた稽古です。
上の画像は青森Bチーム。落(オチと読み団体戦の大将のこと)は神稔教士六段。
下の画像は青森Aチーム落の品川農夫雄錬士六段。久しぶりの大会出場でした。
これまでのブログを見返してみますと、みんないつも紋付や胴着に袴姿の画像ばかりで、どうもこれでは私たちの活動が正しく伝わらないことに気が付きました。皆がそろって袴を穿くのは主に大会等行事の時だけで、普段はジャージや普段着で練習する人の方が多いのです。管理人は学生時代は必ず胴着に袴で練習をしていましたので、学校を卒業して青森市弓道連盟に入会した当初は、ジャージや普段着で練習することが横着に思えて抵抗を感じたものですが、すぐに慣れました。なんと言っても社会人は学生と違って時間の制約があるので、ジャージ等の方が着替えに時間をとられません。
また男性であれば胴着だけは着るという人が多いです。上は胴着で下はズボンというのはちょっと妙な組み合わせになってしまいますが、この方が胴着独特の感覚そのままに練習ができます。女性の場合は矢を放つ時に弦が胸を擦ることを防ぐために革等でできた胸当てというものを胸に着けますので、わざわざ胴着を着なくてもそんなに感覚は変わらないようです。
真冬は大会も審査も少ないので、落ち着いて癖を治したり、新しい道具に慣れるにはもってこいの季節です。この日も皆さん指導者の指導を受けながらじっくりと稽古に打ち込んでおりました。
去る1月8日(日)、新年恒例の初射会が行われました。初射会では会員は立場や段位に応じて、矢渡し、審査における間合いの行射、持的坐射礼、一つ的坐射礼、納射のいずれかを行いました。
矢渡しとは、競技会や審査の主催者の代表か準じる人が射手となり、行事の成功を祈願してその日に初めて矢を射る儀式です。納射とは競技会の最後に、優勝者が射手をつとめ、競技会の成功に感謝の意を表して締めの射を行う儀式です。この日の矢渡しは沼舘会長が、納射は神副会長が行いました。
上の画像は納射の模様です。射手に二人の介添えがついています。先月の記事で、今度は介添えを特集すると書きましたので、今回の記事は介添えをクローズアップしました。介添えは一人は射手を担当し、もう一人は矢取りを担当します。どちらも主役である射手の行動に注意し、目立たぬように射手を引き立て、少しの隙も無いように心がけなくてはなりません。独特の作法が難しく、また介添えの不注意で射手の射に悪影響を与えてしまうこともありますので責任重大です。初めて介添えを務めた方もおりましたが、事前に練習してきた成果を発揮すべく真剣に取り組んでおりました。
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